和魂(にきみたま)

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人生いろいろ・呼吸法もいろいろ『トーンタンタン』『桜沢如一の呼吸』『数息観』他

手っ取り早く精神を安定させるには、肩の力を抜き「深呼吸」が一番です。

ゆっくりと深呼吸するだけで、気持ちが落ち着きます。

 

しかし、この呼吸法には実に様々なものがありますので、ひとつずつ紹介していきます。

 

キングダム(漫画)の羌瘣による巫舞

この呼吸法の中でも最たるものが、キングダムの羌瘣(きょうかい)による巫舞(みぶ)ではないでしょうか。

 

千年も続く暗殺集団「蚩尤(しゆう)」の末裔として育った羌瘣。

その集中力を生むために「トーン タンタン」という「特殊な呼吸法」と「舞うぞ緑穂(りょくすい)」と愛刀に語りかけて始まる「神堕としの舞」で意識を陶酔の中に落とし込みます。

この巫舞を行っている間、羌瘣は人間離れした動きを見せます。

 

しかし、この呼吸法はずっと続けられるわけではなく限界があります。

羌瘣自身は「呼吸が尽きた」と表現します。

 

羌瘣は巫舞を「だんだん周りの動きが遅くなり、真っ青な水の中へゆっくり下へ下へ口ずさみながら落ちていく」と言っています。

「トーン タンタン」という巫舞の歌は、意識を落とすための催眠であると同時に、意識を戻すためのものです。意識を落とし込む深さには魄領(はくりょう)という限度があり、それ以上沈むと「トーンタンタン」の歌すら聞こえなくなり、意識を引き戻す道標を失うため、昏睡状態になってしまうという危険があるのです。

 

しかし、彼女は巫舞の秘密に到達します。

深い沼底のような闇の中に、小さくも強い光を見つけました。

光とは「戻るべき場所」です。

帰る場所がある、待っている人が居る、これが最深の巫舞で意識が飛びそうになっても戻ってこれる秘訣でした。

戻るべき己の場所を明確に意識した羌瘣に恐れることは何もなく、彼女は躊躇うことなくどこまでも深い巫舞に意識を落とし込む「魄領の禁」で復讐劇を終えました。

 

羌瘣「バカがうつる」「嫌いなことは しゃべること」ー以上ー

 

この呼吸法は、人間離れした動きと同時に超短期決戦型の呼吸と言えます。

とは言っても、誰も真似することは出来ませんね・・・

 

ただ、イメージというものは非常に重要で、例えば好きな歴史上の人物や尊敬する人、アニメの登場人物などを自分にインストールして、その人物になりきって行動してみると今までとは違った効果が得られるのでは?と思い、載せておきました。

 

メディアアーティストの落合 陽一さんは、あるインタビューの中で「マルクスより面白いことを思いつけばいいのです。どうすればその考え方を実現し、人にインストールできるのかということにかなり興味があります。」と言われていました。

 

そのときのインストールやアンインストールの儀式が、その人物の動作やセリフにあるのではないでしょうか。

羌瘣の場合は、「トーンタンタン」でインストールして、「呼吸が尽きた」でアンインストールするといった具合です。

 

鬼滅の刃」が好きな方は、「全集中の呼吸」でしょうね。

 

ただし、効果が大きいほど短期集中型なのかもしれません。

 

(豆知識)古代日本における巫女舞

巫女舞とは巫女によって舞われる神楽の舞の一つで、原点は降神巫(こうしんふ)による神がかりの儀式にあったと言われます。採物を手にした巫女が、まず身を清めるための舞を舞い、続いて右回り、左回りと順逆方向に交互に回りながら舞います。やがてその旋回運動は激しくなり、次第に巫女は一種のトランス状態に突入して神がかり(憑依)、跳躍するに至って、神託を下すことになります。

 

胸式呼吸と腹式呼吸

■胸式呼吸

一般的に日中は息を吸うと胸のあたりが膨らむ、早く浅い呼吸の胸式呼吸を行っています。

ろっ骨の間の筋肉を伸び縮みさせ、肺を横に広げることで空気を吸い込みます。

 

腹式呼吸

睡眠時やリラックス時には、息を吸うときにお腹の膨らみを感じる腹式呼吸を行っています。

肺の下の横隔膜を下に下げることで肺に空気を吸い込みます。

 

胸式呼吸では、ろっ骨があるため、筋肉はそれほど大きく伸び縮みすることができません。
それに対して腹式呼吸では、横隔膜を大きく上下させることができるため、より多くの酸素を肺の底まで吸い込むことができます。(長く吐くと自然と腹式呼吸になります)

 

桜沢如一「健康の七大条件」の呼吸

桜沢如一の「健康の七大条件」の中に、呼吸がでてきます。

また、古神道の呼吸法に「息吹永世(いぶきながよ)」というのがありますが、ほぼ同じです。(これも色々あるため、一概には言えませんが・・・)

 

疲れた時には全般的に呼吸の力が弱くなっており、せわしない呼吸である。

また、吸う息の方が強い。

これを変えることによっても、気分はガラリと変わる。

吐く息にやや力をこめて、長く行う。

吸う息は自然に鼻から行って、リズミカルに繰り返す。

太く長く息を吐くのは、笑っている時や気分の良い時の呼吸である。

呼吸によって心のコントロールさえ可能になる。

ぜひ活用すべきであろう。

 

 

数息観(すそくかん)

私は昔、お寺で坐禅をしたときに、この数息観を習ったことがあります。

 

坐禅中に警策(きょうさく、けいさく)という木の棒で両肩を「バシッ」と叩かれて、叩かれた辺りがじんわりと温かくなったのを覚えています。

静寂の中で鳴り響く「バシッ」「バシッ」の音は、なんとも風情があります。

 

坐禅では叩かれたのに何故か、ありがとうございますとお辞儀をします。

当時は「ドMなのか?」と思っていましたが、実は肩の筋肉が張ってくるので、叩いてくれているようです。

間違ってもぶちぎれて、殴りかかったりしないでください。

 

この数息観を行った後は、とても気持ちが落ち着くので、おすすめです。

腹式呼吸がうまくできないという方は、数息観をやってみるとうまくいくかもしれません。

 

数息観のやり方は、分かりやすく説明されているブログから引用させていただきます。

 

32.坐禅の呼吸法『数息観』(すそくかん) - 加藤修三の太極拳ばなし

坐禅をするにあたって、初心者に指導される呼吸法が数息観(すそくかん)だ。

この呼吸法は坐禅に限らず、日常生活の中で心身を調えたい時にとても有効な呼吸法である。


心身が乱れると、呼吸も乱れる。呼吸が調(ととの)うと、心身も調う。普段は気付かず何気なく呼吸をしているが、人間にとって呼吸は、命を支える重要な動作の一つでもある。


呼吸は、呼(は)くを主にして長く、吸うを従にして短くし、呼主吸従で行う。この場合、喉や胸で呼吸をするのではなく、下腹(丹田)辺りまで下ろすような深い腹式呼吸をする。


自分の『息』を数えながら呼吸するのが、『数息観』(すそくかん)だ。

 

最初は、まず呼(は)くから始める。
「ひと~」で、落ち着いて静かにゆっくりと深く呼く。

最後の残気まで呼き切る様に、出来る限り長く呼く。

 

そして「つ~」で吸う。

一息ごとに全部呼き出せば、吸おうと思わなくても自然に空気が体の中に入って来る。

 

続いて「ふた~」で呼き、「つ~」で吸う。

「み~」で呼き、「つ~」で吸う。


これを一から十までやり、終わればまた、一から十まで繰り返す。

数息観の便利なところは、坐禅でなくとも立っても出来るし、椅子に腰掛けても出来る。夜、寝付きが悪ければ仰向けになっても出来る。

 

息が調(ととの)えば、心も調(ととの)う。

1日5分でも効果はあります。

 

一二三(ひふみ)の呼吸

一二三(ひふみ)は、日月神示ひふみ神示)のことです。

天つ巻第三十帖に「この神示説いて臣民の文字で臣民に読める様にしたものは一二三(ひふみ)と申せよ。」とあるため、本ブログでは一二三(ひふみ)を使用させていただいてます。

 

天つ巻第二十九帖

尻に帆かけてとぶようでは神の御用つとまらんぞ、お土踏まして頂けよ、足を綺麗に掃除しておけよ、足よごれてゐると病になるぞ、足からお土の息がはいるのざぞ、臍(へそ)の緒の様なものざぞよ、一人前になりたら臍の緒切り、社(やしろ)に座りて居りて三尺上で神につかへてよいのざぞ、臍の緒切れぬうちは、いつもお土の上を踏まして頂けよ、それほど大切なお土の上 堅めているが、今にみな除きて了ふぞ、一度はいやでも応でも裸足(はだし)でお土踏まなならんことになるのぞ、神の深い仕組ざから あり難い仕組ざから 喜んでお土拝めよ、土にまつろへと申してあろうがな、何事も一時に出て来るぞ、お土ほど結構なものないぞ、足のうら殊に綺麗にせなならんぞ。

 

日の出の巻第十五帖

病あるかないか、災難来るか来ないかは、手届くか届かないかで分ると申してあろがな。

届くとは注(そそ)ぐ事ぞ、手首と息と腹の息と首の息と頭の息と足の息と胸の息と臍の息と脊首(せくび)の息と手の息と八所十所の息合ってゐれば病無いのざぞ、災難見ないのざから、毎朝 神拝みてから克く合はしてみよ、合ってゐたら其日には災難無いのざぞ、殊に臍の息一番大切ざぞ、若しも息合ってゐない時には一二三(ひふみ)唱へよ、唱へ唱へて息合ふ迄 祷(ゐの)れよ、何んな難儀も災難も無くしてやるぞ、此の方 意富加牟豆美神(オホカムツミノカミ)であるぞ。

神の息と合はされると災難、病無くなるのざぞ、大難小難にしてやるぞ、生命助けてやるぞ、此の事は此の方信ずる人でないと誤るから知らすではないぞ、手二本 足二本いれて十柱ぞ、手足一本として八柱ぞ、此の事 早う皆に知らしてどしどしと安心して働く様にしてやれよ。

飛行機の災難も地震罪穢の禍も、大きい災難ある時には息乱れるのざぞ、一二三祝詞と祓え祝詞と神の息吹と息と一つになりておれば災難逃れるのぞ、信ずる者ばかりに知らしてやりて呉れよ。

 

難解すぎるため、解説はなしとさせていただきます。

 

一二三祝詞(ひふみのりと)はコチラ

一二三から読み解く「生き方」「食事・病」「夫婦のありかた」 - 和魂(にきみたま)

 

祓詞(はらえことば)はコチラ

罪とは包み・穢れとは氣枯れ - 和魂(にきみたま)

 

 

まとめ

呼吸法には、今回紹介させていただいたものの他に「完全呼吸法」や丹田に意識を集中する「丹田呼吸法」、その応用編である「調和道丹田呼吸法」など数えきれないほどあります。また、瞑想の中にも呼吸に意識を集中させる「呼吸瞑想」というものがあります。

 

ほとんどの呼吸法に共通していることは

「何かひとつのことに意識を向けて集中すること」

「吐く息に意識を集中すること」

です。

 

人は、ストレスを感じるとアドレナリンやコルチゾールというホルモンを分泌し、臨戦態勢に入ります。この状態が一時的であればパフォーマンスを上げてくれますが、慢性的に続くと体に不調がでてきます。

これを防いでくれる(整える)もののひとつが、呼吸法なのです。

 

 

また、日本語には「息吹(いぶき)」という言葉があり、この意味は、

・息を吐くこと。呼吸。

・生気や活気のあること。「春の―に触れる」「時代の―」

とされています。

 

つまり、「吐く息に意識を集中すること」とは、「活気にあふれること」を意味しており、これが「呼吸法」の神髄なのではないでしょうか。

 

 

なにか自分に合った呼吸法を見つけて、日々の生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。