和魂(にきみたま)

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字は一字でいい 一字にこもる力を知れ 『體(からだ)』

字は一字でよい
 一字にこもる力を知れ

花は一輪でよい
 一輪に宿る命を知れ

 

 

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この詩は、お寺の掲示板に貼ってあったものです。
でも、調べてみるとオリジナルがあって、それをアレンジしたものだと分かりました。
オリジナルは「字は一字でいい 一字にこもる力を知れ 花は一輪でいい 一輪にこもる命を知れ」坂村真民 というものでした。
私は掲示板の方が気に入りましたので、こちらを採用させていただきました。

 

 

この「體」という漢字は「からだ」と読み、現在では「体」と書きます。

実は、「体」にはもともと「劣る」とか「荒い」という意味があります。

kanjibunka.com

 

この「体」という漢字は、もともとは「からだ」という意味の漢字ではなく、「劣る」とか「荒い」という意味の漢字で、音読みもホンだったと言われています。

 

しかし、近世に編纂された日中両国の異体字辞書には、「体」という字が「體」の俗字として多く採録されていますから、早ければ12~13世紀ごろには、この字を「體」の代わりに用いることがあったのではないかと推測されます。


さて、ではどう省略していけば「體」が「体」になるのでしょうか。おそらく、その過程には「軆」「躰」という字体が介在していたのではないかと思われます。まず、どこかのめんどくさがり屋さんが、「體」を少し省略して、「軆」という字体を生み出したのでしょう。「骨」も「身」も同じようなものですから、あるいは省略という意識ではなかったのかもしれません。


次に、やはりどこかのめんどくさがり屋さんが、「軆」を省略して「躰」としてしまったのでしょう。「からだ」と言えば「身」の「本(もと)」ですから、画数が少ないだけではなく、意味的にもうまい省略です。

 

「躰」まで来てしまえば、「体」まではそんなに遠い距離ではありません。3番目のめんどくさがり屋さんが登場して、最後の総仕上げを行ったというわけです。

 

 

つまり、「体調」と書いた時点で「調子が劣り、荒い」ことが確定してしまうのです。

そこで私は調子が悪い時に、この「体」という字に出会った場合、頭の中で「骨が豊か」を3回唱えて「体」から「體」に変換して、打ち消すようにしています。

 

短い記事となりましたが、以上が私の「おまじない」でした。

 

ブログ記事で「體」を使用すると意味が分からなくなるため、今後も「体」を使用させていただきます。

 

 

エネルギー切れのときは、コチラをどうぞ。

nikimitama.hatenablog.com