【環境省】放射能汚染土で野菜の試験栽培開始 & 【東京電力】除染土を土地造成工事に再利用
環境省は、東電原発事故で放射性物質に汚染された土壌を使って野菜の試験栽培を始めました。
環境省は、東京電力福島第一原発事故にともなう除染で出た土を再利用した土地でトマトやキュウリなどを栽培して安全性を確かめる実証事業を始めた。
環境省は、放射性物質の濃度が一定基準以下の除染土を公共工事や農地造成に再利用する方針を掲げる。
昨年度は、造成した土地で花やバイオマス発電の固形燃料などになる作物を栽培。
その結果「十分安全側の結果が得られた」として、今年4月に除染土を全国で再利用できるよう省令改正をする予定だった。
除染土の再利用については「汚染の拡大になる」といった声もある。
省令改正案のパブリックコメントには3千通近い意見が寄せられ、多くは反対だった。
記事を見て、「エっ!?ちょっと何を言っているか分かんない」と思ったのは、私だけではないはずです。
トマト、キュウリ、インゲン、キャベツって食用ですよね。
しかも、除染土を全国で再利用できるよう省令改正しようとしていたなんて知りませんでした。
幸いなことに、パブリックコメントに多くの反対意見がよせられ、様子見となっているようです。
東京電力が、除染土を土地造成工事に再利用しましたが、利用先は「ナイショ」です。
東京電力は、福島第1原発事故対応の拠点として使っていたサッカー施設「Jヴィレッジ」の敷地を除染して発生した土壌約5万立方メートルを、土地造成工事に再利用したと明らかにした。
県内の除染土の再利用を巡っては、放射性セシウム濃度が低いものを公共工事に使えるよう、環境省が4月に実施基準を策定しようとしたが、批判が相次ぎ見送られている。
東電は「民間事業で発生した土壌や廃棄物は扱いが別で、法的に問題ない」とするが、有識者は「除染土を適切に管理するという制度の趣旨に反する行為だ」と批判している。
Jヴィレッジは、聖火リレーのスタート予定地点で、線量は一時期100万ベクレル/kgを超えていました。
再利用した除染土の濃度と、利用先は、
「東京電力:関係者に迷惑かかるから非公開」
とのことです。
一方、環境省は、
「環境省の除染であれば、除染土は濃度別に管理するが、これは環境省の管轄からはずれた民間工事であるため、環境省は、関係ありません。」
とのことです。
2つの記事から、環境省が率先して汚染を全国へ拡大させようとしているとしか見えません。
さらに、 あろうことか汚染土を農地に使用して食用の野菜を育てるなんて、どうすればそんな発想になるのか全く理解ができません。
子供たちが安心して暮らせる国づくりを目指してほしいと切に願います。