字は一字でいい 一字にこもる力を知れ 『氣』
字は一字でよい
一字にこもる力を知れ
花は一輪でよい
一輪に宿る命を知れ
この詩は、お寺の掲示板に貼ってあったものです。
でも、調べてみるとオリジナルがあって、それをアレンジしたものだと分かりました。
オリジナルは「字は一字でいい 一字にこもる力を知れ 花は一輪でいい 一輪にこもる命を知れ」坂村真民 というものでした。
私は掲示板の方が気に入りましたので、こちらを採用させていただきました。
日本では昔「 氣 」という漢字が使用されていましたが、戦後、GHQによって漢字の見直しが行われ「 気 」となりました。
(日本語をローマ字表記にする計画によって、危うくなくなりかけていたんですから。)
「 氣 」はエネルギーであり、霊的生命力を意味します。
「 氣 」と「 気 」の違いは、米と〆(しめ)です。
「 米 」は、四方八方に広がり、本来あるべきエネルギーの循環が生まれます。
「 〆 」は、〆る(しめる)となり閉じ込めるので、エネルギーの循環は止まり、枯れます。
古事記によると、天照大神は天孫降臨に際して孫の邇邇藝命(ににぎのみこと)に稲穂を渡して、これで葦原の中つ国(日本)を開拓して暮らしをたてなさいと神勅(しんちょく)されています。
稲(お米)が日本人にとっていかに大切で、神聖な食物であったかが分かります。
稲とは「命の根」に由来して、それがイネとなりました。
ジブリ作品の「千と千尋の神隠し」では、千尋が知らない世界で両親を豚にされて、知らない人たちしかいない環境で、弱音も吐かず我慢して耐えてきましたが、不安の中でいよいよエネルギー切れとなってしまいます。そんな状態のとき、ハクが作ったおにぎりを食べて、千尋は「私、頑張るね!」と元氣を取り戻しました。
「 米 」は、日本人にとってエネルギー源なのです。
氣が枯れてしまったときは、お米を食べてみましょう。
インターネット配信「和の国の明日を造る」の中で、視聴者様からの手紙「私は精神を病んでおります。世の中の状況を見て思うのですが、こんな私でも何かできることはないものかと考えております。どうか、ご意見をお聞かせいただけないでしょうか」に対して、元ウクライナ大使の馬渕睦夫さんは、涙ぐみながらこのように述べられました。
「一生懸命生きてください。それだけでいいんです。」
「それから、お米を食べてください。」
(私の記憶を頼りに書いているため、少し異なる部分があると思います。)
私の勝手な解釈なのですが、馬渕さんのこの「お米」には、今回の記事に書いたような意味合いが込められていたのではないかと思えるのです。
(残念ながら「和の国の明日を造る」は、今では見ることができなくなりましたが、馬渕さんはインターネット配信「林原チャンネル」などで、ご活躍されています。著書もたくさんありますので、興味を持たれた方は、調べてみてはいかがでしょうか。)
私が過去記事で「氣」という漢字を多用しており、不自然だと思われた方も多かったのではないでしょうか。
それには、こういう意味があったのです。
これであなたも「エネルギー充填120%!」